幻の田宮FF02.5

田宮FFツーリングシャーシの系譜はFF01、FF02、FF03と続いているけれど、実は企画段階で発売されなかったモデルが存在する。

仮に名付けるとすればFF02.5となるだろうか。

4WD、TA01に近いユニット構成のFF01、M03ベースのFF02の後、TA03ベースのFF車が企画されていたのである。
TA03-F Proのバッテリーホルダーを見ていただければサーボマウント用の穴が開けられているのに気づくと思う。
この穴位置はTA03-R TRFの物とも位置が違い、仮にF Proのバッテリーホルダーにステアリングサーボを装着した場合、後輪を駆動するためのベルトが通る空間がなくなってしまう。
これはTA03ベースのFF車が企画されていたことを物語っており、実際にテスト走行も行われていたという。
発売が中止された理由は定かではないが、当時にしてはかなりハイレベルな走行性能を持っていたという。

剛性確保のためといわれたTA03のデルタボックスサスアームではあるが、駆動系を回避しつつダンパーを直立で取り付けても適切なレバー比が得られるというメリットも持っていた。
FF03の様にカンチレバーでインボード化しなくてもアウトボードで適正なスプリングレートで使用できたのだからなかなかに先進的だったといえるよね。
まぁ、セッティング幅は狭かったわけだけどw

カテゴリー: ラジコン パーマリンク

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